*++ 姿勢   ++*

 

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[12] コリトル koritoru@r9.dion.ne.jp 2005 1/16(日) 13:17:29 

 

「O脚」

 

 両膝がO字の様に外側に彎曲した姿勢をO脚(内反膝)といいます。前回も書きましたが、3歳くらいまでは正常児でも内反膝を呈していて、その後徐々に真っ直ぐになっていきます。

 

 筋、骨格のバランスが崩れたり、病気などに依ってO脚の傾向が出てきます。X脚、O脚は共に膝関節の靭帯や腱、半月板、また腰などに影響を及ぼします。

 

 姿勢性O脚は習慣的姿勢が影響して起こります。大腿を内側に閉めておく筋肉(内転筋群、薄筋、大臀筋)の脆弱・伸張や、逆に大腿を外側に開く筋肉(中・小臀筋、大腿筋膜張筋、縫工筋)の緊張・短縮などの筋力バランスの差から起きたものは、そのバランスを整えることにより改善されます。

 

 成人のO脚は関節リュウマチ、変形性膝関節症、下肢の骨折の変形治癒、外反母趾を庇ってなど、小児のO脚はくる病などでもみられます。この場合は専門医の受診をお勧めします。

 

 

次回からは「むち打ち」についてです。

 

 

 

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[11] コリトル koritoru@r9.dion.ne.jp 2004 12/26(日) 18:37:47 

 

「X脚」

 

 両方の下肢をまっすぐに伸ばして揃えてみた時、両膝はくっつくが内くるぶしが離れてしまうものをX脚(外反膝)といいます。

 

 子供は生まれてから歩き出して間もない二歳頃まではだいたいО脚ですが、三歳頃までにはいったんほぼまっすぐになり、その後はX脚の傾向が出てきます。

そして6~8歳頃までには再びまっすぐになり、そのまま大人へと成長します。

 また、筋や骨格のバランスが崩れ、骨盤が閉じた状態になっていても、X脚の傾向が出てきます。

 

 軽度のものは骨盤や筋のバランスを整えてあげることにより、改善されるのですが、生理的範囲を超える程に変形が著明なもの、大人の指で内くるぶしが3~4本分以上離れている場合は専門医による治療が必要です。

 又、三歳以下ではっきりしたX脚の場合も治療の対象となります。この場合は何らかの病気があって変形が出ている可能性があるので、専門医の受診をお勧めします。

 

 

次回は「O脚」についてです。

 

 

 

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[10] コリトル koritoru@r9.dion.ne.jp 2004 11/28(日) 18:27:52 

 

「前方頭位姿勢」

 

 前方頭位姿勢とは、猫背に代表されるように、頭が前に出た姿勢すべてをいいます。

 この状態になると、頭が体の前に出て、あごが上がる為、首が反らされます。その為、頸椎の間が狭くなり、骨に負担がかかります。ひどくなると前回の扁平頸椎(ストレートネック)になってしまうこともあります。頭の重心が前方にずれる為、頭を支える首や背中の筋肉にも大きく負担がかかります。すると肩から首にかけての血流が悪くなり、肩こり・頭痛などの原因になります。

 

 この姿勢の人には次のような運動が効果的です。

 

 ■タオル牽引

 ① タオルをできるだけしぼり、首の後ろにかける

 ② 首の力を抜いて後ろに反らし、両手でタオルの端を斜め上前方に引っ張る

 

 前回紹介した首のストレッチなども効果的です。

 

 悪い姿勢全てに言えることですが、血流が悪くなったり、肺や内臓に負担がかかることで基礎代謝が弱ると、脂肪が燃焼されにくくなるので気をつけましょう。

 

 

次回は「X脚」についてです。

 

 

 

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[9] コリトル koritoru@r9.dion.ne.jp 2004 11/15(月) 02:20:42 

 

「扁平頚椎姿勢・その2」

 

 枕は高過ぎると頭が上がり過ぎ頸椎の前彎が消失し、低すぎると頭が後に反り頸椎の前彎が強調されてしまいます。更に硬すぎると一点に刺激を受ける為に睡眠が浅くなり、柔らかすぎると頭が沈み過前彎になってしまいます。一般的に日本人の首に合うのは、平均で高さ3cm前後、角度が5°程度と言われています。デパート等の寝具売り場で高さや角度を測ってくれるところもあるので、一度調べてもらうのもよいのではないでしょうか。

 

 椅子に座ってのストレッチも効果的です。

 椅子に座り、腰辺りに丸めたタオルを挟み、手を真上に上げて腕ごと上体を後ろにゆっくり反らすと首と肩の筋肉のストレッチになります。上体と腕を元に戻し、首を斜め後に反らすと首の前部の筋肉のストレッチになります。再び首を元に戻し、手を頭の後ろで組み、そのまま手で頭を前に倒すと首の後ろの筋肉のストレッチになります。

 

 

次回は「前方頭位姿勢」についてです。

 

 

 

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[8] コリトル koritoru@r9.dion.ne.jp 2004 11/15(月) 02:20:21 

 

「扁平頚椎姿勢・その1」

 

 「扁平背姿勢」のところで記述したように、人間の理想的な脊椎の作る彎曲はS字型で、頚椎は前方に彎曲を描き、頭の重さをクッション効果で受け止めます。

 

 ところが、この姿勢の人は前方への彎曲が非常に少なく真っ直ぐになってしまっている為、ダイレクトに頭の重さが首や肩に掛かってしまいます。

 この姿勢を「扁平頚椎姿勢(ストレートネック、ミリタリーネックとも言う)」と言い、首こり・肩こり・頭痛・めまい等の原因になります。

 

 扁平頚椎姿勢の原因としては、頚椎のズレ・同一姿勢労働・枕の高さが合ってない等がありますが、「首を前屈しても痛くないのに後屈すると痛みがある」、「上向きで寝るとなんとなく寝就くけないのでつい横向けに寝てしまう」と言う人は要注意です。

 

 

 

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[7] コリトル koritoru@r9.dion.ne.jp 2004 11/ 1(月) 13:02:39 

 

「頸部後傾姿勢」

 

 この姿勢を見ると下顎が前に出て、頭が後に傾いています。

 

 人とのコミユニケーションが多い方、発想やクリエイティブな作業を行うのに適していて、視野が広くとれるのが利点なのですが、キーボードを使用したり文章を書く作業には適していません。頚部や腰部への負担が大きい姿勢なので,椅子とのフィッティングを行うと良いでしょう。また、立ち上がりにくい姿勢なので、手や椅子のリクライニング機能の助けを借りましょう。 

 

 この姿勢は長い時間頸部の後傾姿勢が要求される労働または、脱力姿勢、骨盤と腰椎の異常姿勢による最終的結果として起こります。

 

 この姿勢を予防の為には肩から首に掛けての筋肉、特に肩甲挙筋と胸鎖乳突筋、斜角筋、後頭下筋を良くほぐすとよいでしょう。

 

次回は「扁平頸椎姿勢」についてです。

 

 

 

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[6] コリトル koritoru@r9.dion.ne.jp 2004 10/16(土) 23:49:42 

 

「C字側彎姿勢」

 

 右の肩が下がり、右の腰が上がって、身体があたかもアルファベットのCの字を作っている様に見えることから、C字側彎姿勢と呼ばる姿勢です。

 この姿勢は右利きの人に多くみられます。逆に左利きの人は逆C字姿勢になりやすくなっています。これは良く使う側の筋肉が反対側の筋肉に比べ強くなり、筋力の強い側に身体が引っ張られる為に見られるものです。

 

 この姿勢の人は利き手側の筋肉をストレッチで伸ばし、反対側の筋肉を強化すると良いでしょう。

 

 

次回は「頸部後傾姿勢」についてです。

 

 

 

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[5] コリトル koritoru@r9.dion.ne.jp 2004 10/ 3(日) 00:06:29 

 

「扁平背姿勢」

 

 人間の背中には身体に掛かる体重の負荷や外からの衝撃を緩和させる為に生理的なS字の彎曲があります。この生理彎曲が殆ど無い状態なのが扁平背です。

 特徴は股関節が伸展位、骨盤後傾位で、膝関節が伸び過ぎてしまう事もあり、頭の位置が前方に出てしまい身体の各部位に負担が掛かりやすい状態です。

 

 この姿勢になる原因は立位や座位で身体を曲げた状態を続けることにあります。

 

 この姿勢の人はハムストリングをストレッチで伸ばし、股関節周り(大腿前面や内側)などを強化すると良いでしょう。

 

次回は「C字側彎姿勢」についてです。

 

 

 

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[4] コリトル koritoru@r9.dion.ne.jp 2004 9/16(木) 00:38:12 

 

 

「上背偏平姿勢」

 

 この姿勢は側面から見た重心線は一見理想のライン上を通っているように見えるのですが、腰椎の前彎が大きくなってしまって、鳩胸のように見える姿勢です。直立姿勢を強調し過ぎるとこの姿勢になります。頸椎の前彎強調や胸椎の後彎消失が若干みられますが、正常彎曲の範囲です。腰椎が過前彎している為に腰への負担が大きくなり、腰痛の原因となります。また、胸背部の筋肉の緊張から背中に痛みを出したりします。

 

 この姿勢の人は、腰部の筋肉、股関節を曲げるときに使う筋肉、胸背部の筋肉をストレッチ等で良く伸ばし、反対に腹筋やハムストリングを鍛えてあげると良いでしょう。

 

次回は「扁平背姿勢」についてです。

 

 

 

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[3] コリトル koritoru@r9.dion.ne.jp 2004 9/11(土) 13:36:34 

 

「スウェーバック姿勢」

 

 背筋を伸ばしたまま腰を前に突き出した様な状態で、ボクシングのスエーをしている様な格好を「スエーバック姿勢」と言います。男性に多く見られる姿勢です。「脱力姿勢」とも呼ばれます。

 

 この姿勢では、腰椎(背骨の腰に相当する部分)の後方にある椎間関節に過剰なストレスをかける形となり、関節を包んでいる関節包や周囲の靭帯、筋肉などに損傷をきたします。腰椎の過前彎とは異なります。

 

 この状態が続くと筋肉の慢性的な炎症と繊維化を繰り返し「何もしなくても痛い」状態になります。(ベッドにうつ伏せ状態で一時間程本を読むと疑似体験できます。)

 

 この姿勢を正すには、腹筋の上位部、ハムストリングの筋をストレッチなどで伸ばしてあげ、それに対し、腹筋の下位部、大腿の前部、背中の下位部の筋肉を鍛えてあげると良いでしょう。

 

次回は「上背偏平姿勢」についてです。

 

 

 

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[2] コリトル koritoru@r9.dion.ne.jp 2004 8/27(金) 17:51:40 

 

「後彎-過前彎姿勢」

 

 過度の前彎は、脊柱彎曲(医学用語は脊柱前彎)とも呼びます。

 

 脊柱前彎が生じると、正常な状態よりも殿部が目立つようになります。脊柱前彎が目立つ子どもの場合は、固い平らな面にあおむけに寝た時に、背部下方と面の間に隙間ができます。脊柱前彎が生じている個所が自在にたわむ場合は、医学的にはほとんど意味がないのが通常です。彎曲個所を動かせない場合は、医療機関における診察および治療が必要です。 

 

 脊柱は、椎骨vertebra(頸椎、胸椎、腰椎)、仙骨、尾骨から構成され、脊髄を守り、重い頭部を支え、からだをまっすぐに保つ軸になります。

 

 直立する為に前彎(ぜんわん・前方へのカーブ)loadosisと後彎(こうわん・後方へのカーブ)kyphosisで体重を支えています。頸椎、胸椎、腰椎、仙骨の順に前彎、後彎、前彎、後彎になっています。

 

 お腹突き出し(過前彎)による症状:

  1.腰痛 

  2.下痢 

  3.下肢の痛み、痺れ

 

 特に女性の方がこの姿勢が多いようです。

 

 腰椎の過前彎が起きる原因としては腹筋と背筋、太ももの前と後ろの筋肉のバランスが良くない、または硬くなってしっかりと伸びなくなり腰のほうに負担かかり、そのような症状がでます。

 

 この姿勢を正すには腹筋とハムストリングスを鍛えて筋肉の強くするとか、太ももの前の筋肉や腰のストレッチをして柔軟性を高めると良いでしょう。

 

次回は「スウェーバック姿勢」についてです。

 

 

 

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[1] コリトル koritoru@r9.dion.ne.jp 2004 8/13(金) 14:33:39 

 

「理想姿勢について」

 

 よくお客様に姿勢について尋ねられることが多いので、これから数回に渡って姿勢について連載したいと思います。

 今回はまず理想姿勢についてです。

 

 

■理想の重心線と体表の位置

それぞれの点が真っ直ぐに繋がる線を描くとき、側方・前後方向ともに重心が安定しています。

 

<側方のバランス・後ろから見た時>

 

1, 後頭隆起(こうとうりゅうき)

  頭の後ろの盛り上がりの中心点

       ↓

2, 椎骨棘突起(ついこつきょくとっき)

  背骨の真ん中の出っ張り

       ↓

3, 臀裂(でんれつ)

  お尻の割れ目

       ↓

4, 左右の膝関節間を結んだ線の中間

       ↓

5, 左右の踝(くるぶし)間を結んだ線の中間

 

 

<前後のバランス・横から見た時>

 

1, 耳垂(じすい)

  耳たぶの一番垂れ下がったところ

       ↓

2, 肩峰(けんぽう)

  肩を包むように触れた時に当たる骨の出っ張ったところ

       ↓

3, 大腿骨大転子(だいたいこつだいてんし)

  足の付け根の外側の出っ張ったところ

       ↓

4, 膝関節前面

  膝のお皿の少し後ろ辺り

       ↓

5, 外踝(がいか)の約5~6cm前方

 

 

 理想姿勢でいると、バランスが良くなり、肩こりや腰痛の予防になったり、血液やリンパ液の通りが良くなるのはもちろんのこと、芯を正すと気の通りも活性化します。その結果、しっかりとした表情になり、若さを保ち、自然治癒力を正常に機能させることにも繋がります。

 

 

次回は「後彎-過前彎姿勢」についてです。

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